2023年3月14日、八戸工業大学メディアセンターで、大瀧清司先生の講演会が開催されました。
演題は「人材育成とシビックプライド」です。
大瀧清司先生は、長く高校教員として地域の人材育成に関わってこられ、高校教員としては、三本木農業高校長を最後に退職されましたが、その後も、八戸工業大学参与として高大連携活動を通し地域の人材育成に貢献されてきておられます。
現在は、八戸市連合町内会連絡協議会、お住まいの大館地区連合町内会、また大館地区自主防災会、それぞれの会長として活躍されています。
本日の講演会では、大館地区で行われている地域の歴史や文化を通し、シビックプライドの醸成を考慮した人材育成について講演頂きました。
講演は、先生が体験・体感されてきた人材育成と地域の発展の関わりの具体例に触れ、優れた人材が定着していなければ、地域の発展に課題があることを話されました。
このため、地域の発展に欠かせない人材、特に若者の地域定着が大きな課題であること、この地域定着のためにはシビックプライドの育成が重要と考えていることを説明されました。
さらに、その醸成は、偏差値教育などの教育の現状を考慮すれば、高校生や大学生からではなく、小学生から始める必要があると、具体的な事例を挙げながら話されました。
このことを踏まえ、地域への誇りをもつ人材をどのようにして育成するかについて、先生が関わってきたこれまでの人材育成の課題の八戸市大館地区で実施されている活動をご紹介頂きました。
地域の子供たちを中心とし、八戸工業大学感性デザイン学科の大学生をも巻き込んで地域の歴史や祭りを通してシビックプライドを形成されていることを紹介してくれました。
終わりに、子供たちに地域の素晴らしさを伝えるように、大人たちも自信をもって、地域の素晴らしさをしっかり伝える力が必要であることを力説されました。
講演後、聴講された約20人のみなさんと、学校教育との関わり、学校教員の理解などに関する質疑が行われました。
若者の地域定着を大きな課題として活動を進めているNPO法人地域活性化教育支援ネットワークにとって、貴重な講演と理解し、多くの理事とともに拝聴させて頂きました。
お話し頂いた知見を今後の活動に活かしていきたいと思います。
ありがとうございました。
(理事長 長谷川明)
2023年1月
皆様へ
特定非営利法人NPO法人
地域活性化教育支援ネットワークREN
理事長 長谷川 明
新年、あけましておめでとうございます。
昨年は、ウクライナ戦争などの国際紛争で平和を考え、なかなか収束しないコロナでは健康を考え、そして地球温暖化に伴う気候変動では環境を考えた年でした。
いずれも解決することなく、今年を迎えていますが、地域に目をやれば地域活性化、特にRENの大きなテーマとしている{若者の地域定着}の課題は、引き続き地域の需要課題となっていると受け止めています。
今年も、みなさんのご理解とご協力をいただき、この課題に向かって行動したいと思います。
「若者の地域定着」のためには、若者に、地域の魅力を知り、地域の魅力を創る機会を提供する、地域へ提言し行動する、などの地域教育の充実が重要と考え、行動しています。
中学生のための地域企業・大学見学会では、八戸市内の企業や大学を見学して、中学生が地域の産業や高等教育に関心を持つ機会を提供させて頂きました。
今年は、八戸市内の4つの中学校と階上町の2つの中学校の見学会を支援させていただきました。
いずれの中学校の生徒からも、身近にありながら知らなかったことを見学できて良かったなどの評価をいただいています。
高校生の地域企業見学会をも支援させていただいております。
生徒や学生が祭を通し地域の文化に関わる機会の支援も実施しました。
一方、元気な八戸づくり若者シンポジウムについては、エントリー数が少なかったことから中止とさせていただきましたが、次年度は運営方法を改善し開催を目指します。
来年度は、八戸市児童科学館や地域企業の協力を得て「テクノル こどもロボット教室」を新規に開催します。
八戸地域で盛んなロボット教育を子供たちに提供しようとするものです。
これらの活動によって、地域への理解、地域との強い関わり、そして地域への誇りを持ち、地域で活躍したい、一旦は離れても地域に戻って活躍したい、あるいは遠く離れていても地域を思う若者が増えることを目標としたいと考えています。
RENは、決して若者の自由な羽ばたきを制約するものではありません。
若者の一人一人が地域の良き理解者になって欲しいと願って活動しています。今年も、RENは地域活性化のための教育支援に取り組んで参ります。
みなさんのご理解とご支援を引き続きお願い申し上げます。
皆様のご健勝とご発展を祈念して、新年のご挨拶とさせて頂きます。
NPO法人地域活性化教育支援ネットワーク(以下、REN)では、昨年2校で試験的に実施された見学会を、今年度は、八戸市で4校の生徒約320名、階上町で2校の生徒約90、あわせて6校の生徒約410名の見学会をコーディネートし、中学生の教育支援活動を実施しました。なお、八戸市の実施については八戸市教育委員会の指導をいただきました。
見学会は、「地域を学ぶ・地域を知る・地域を愛する・地域に誇りを持つ機会を提供し、地域に優れた企業や優れた大学があること、そしてそれぞれの活動や役割を知り、これらの知見から地域や自分自身のこれからを考えること」を目的としています。
このため、見学会前後学習として、見学先を事前に調べるなどの事前学習や、見学先での知見を振り返るなどの事後学習を伴うようにコーディネートしました。
行程は、おおむね午前8時頃に中学校を出発し、午前中に企業を、午後に大学を見学し、昼食時間は、見学先大学の食堂を利用しました。
交通は手配された貸し切りバスを利用し、移動時にも車窓から企業活動を見学できるよう配慮されたルートを計画し、バスに同行したREN理事らによる説明を聞くことができるように組み立てられました。
参加生徒からは、「このような企業や大学があることを知らなかった。」「見学会に行って良かった。」「見学して、役に立った。」などの声を、指導された先生方からは、「見学会を実施できて良かった。」「実際にみることは、生徒の役に立った。」などの声を受けました。企業や大学からは「地域の中学生の教育に貢献できて良かった。」「この見学が役に立って欲しい。」「先生の見学も検討しては?」などの声を受けました。
RENでは、引き続き改善に努め、地域のためになる見学会を実施したいと考えています。
【八戸市】
学校名 | バス(台) | 参加 生徒数 |
実施日 (令和4年) |
REN 同行者数 |
訪問企業・訪問大学 |
八戸市立東中学校 | 3 | 124 | 8月26日 | 7 | サンコンピューター、旭光通信システム、 八戸中央・八戸工業大学、 八戸学院大学、八戸学院短期大学部 |
八戸市立江陽中学校 | 1 | 38 | 9月2日 | 2 | 旭光通信システム・八戸工業大学 |
八戸市立根城中学校 | 3 | 128 | 9月30日 | 4 | サンコンピューター、旭光通信システム、八戸中央青果・八戸工業大学、八戸学院大学、八戸学院大学短期大学部 |
八戸市立明治中学校 | 1 | 28 | 11月4日 | 1 | 旭光通信システム・八戸工業大学 |
八戸市 計 | 8 | 318 | 14 |
【階上町】
学校名 | バス(台) | 参加生徒数 | 実施日(令和4年) | REN同行者数 | 訪問企業・訪問大学 |
---|---|---|---|---|---|
階上町立階上中学校 | 2 | 約70 | 10月27日 | 2 | 旭光通信システム、北日本造船、帆風美術館・八戸工業大学 |
階上町立道仏中学校 | 1 | 17 | 12月20日 | 1 | 菅原ディーゼル・八戸工業大学 |
階上町 計 | 3 | 約90 | 3 |
本NPO主催の「元気な八戸づくり若者シンポジウム」についてエントリーを11月30日締め切りで募集しましたところ、エントリー数が1件のみとなっているため、今年度は中止とさせていただくことにしました。
主な理由は下記の通りです。
中止によって、本シンポジウムへご理解とご協力をいただいた皆様にご迷惑をおけしますことを、深くお詫び申し上げます。
エントリー数が少なかった要因には、コロナの影響もありますが、主催者の計画や実施方法に課題があったと受け止めています。
次年度については、発表方法、プログラム構成など改善に努め、本シンポジウムの開催に向け準備をして参ります。
みなさんからも、改善へのご意見がございましたら、お寄せいただければ幸いです。
ご意見は「お問い合わせページ」よりお送りください。
NPO法人地域活性化教育支援ネットワーク
理事長 長谷川 明
高校側から依頼を受け、「市内の工場や現場を見学し、将来の職業を考え、あわせて校内学習への意欲的な取り組みを促す。」ことを目的に、RENが企画、見学先紹介と調整を行い実施しました。参加生徒は1学年162名全員で、機械・電気/電子/情報・建築/土木の3分野で6コースを設定し、生徒の希望を受け入れながら参加生徒のコースを決定しました。訪問先は、希望分野に関わる企業を選び、また土木については行政機関を見学先としました。
参加生徒からは「貴重な体験であった。」「有意義な時間だった」などの声があった。見学先からは「生徒に企業を紹介する機会が得られた。」「見学時間が短い。」などの声がありました。
今回の見学会は、地域企業のみが対象であったが、同校では、地域大学の見学会を別企画で実施していることから、支援したものです。
RENでは、引き続き改善に努め、地域のためになる見学会を実施したいと考えています。
【八戸工業大学第一高校】
学校名 | 八戸工業大学第一高校 |
バス(台) | 6 |
参加生徒数 | 162 |
実施日(令和4年) | 令和5年9月21日 |
REN同行者数 | 1 |
訪問企業など | エムエス工業、旭光通信システム、菅原ディーゼル、ほくとう、北辰工業、青森県三八地域県民局地域整備部 |
子どもや若者が元気な八戸づくり・地域づくりに関する様々な活動を発表する「元気な八戸づくり若者シンポジウム」を下記にて開催しましたところ、小学生から大学生までの11件の優れた発表をいただき無事終了することができました。
御礼申し上げます。
コロナ感染拡大対策のため、当初の対面による発表会から、動画を作成して配信する方法で実施させていただきました。
発表方法が急遽変更になったにもかかわらず、全発表者から動画を作成していただき、発表に対し、熱意を持って取り組んでいただき感謝申し上げます。
聴講されたみなさんからは、それぞれの発表に対し高い評価の声と、このシンポジウム 開催趣旨への賛同の声を頂いております。
改善を進めて、次年度も開催して参りたいと考えております。
このシンポジウムが、地域づくりに若者の意見を取り入れる一助となるとともに、若者が地域のことを知るきっかけになり、地域づくりや地域活性化に興味のある多くの世代間の交流促進につながっていくことを期待しています。
共催いただいた八戸市をはじめ、後援や共催を頂いた各団体に対し、厚く御礼申し上げます。
なお、動画の公開は2022年3月31日(木)をもって終了しました。
沢山のご視聴、そして高評価、ありがとうございました。
【本件に関するお問い合わせ先】
シンポジウムに関するお問い合わせは「お問い合わせページ」からどうぞ。
10月23日(金)、八戸学院大学教授田中哲様による講演が開催されました。
演題は「まちづくり組織と”はっち”」です。
動画アーカイブはこちらからご視聴いただけます。
REN地域活性化教育支援ネットワークではこの度、イオン東北株式会社の実施する「イオン幸せの黄色いレシートキャンペーン」の助成団体として登録されました。 お預かりした助成金は、青少年育成の活動費として活用してまいります。よろしくお願いいたします。
現在、新型コロナウイルスの関係で暗いニュースも続いていますが、RENでは今年7月に「元気な八戸づくり若者シンポジウム」の開催を予定するなど、「今、何が出来るか」「今、何が必要か」を考えた活動の推進を通して地域のお役に立てるよう努めてまいります。
なお、「幸せの黄色いレシートキャンペーン」に関する詳細は、イオン東北株式会社の公式ウェブサイトをご覧ください。
2020年08月04日、NPO法人「地域活性化教育支援ネットワーク(通称:REN)」が発足しました。
NPO法人「地域活性化教育支援ネットワーク(通称:REN)」は、地域の教育機関の教育活動を地域の住民や企業が支援する仕組みを作り、学生に地域学の学びを提供することを目的としています。これにより、地域の活性化を促し、学生の成長につながることが期待されます。
2021年、RENは試験的に実施した見学会を、2022年度は八戸市で4校、階上町で2校の生徒約410名に拡大し、中学生の教育支援をしました。RENは教育機関や地域住民・企業との連携を図り、学生たちが地域の魅力を再発見し、地域に愛着を持つことができるよう支援していくことを目的としています。
RENの発足により、地域の活性化と学生たちの成長につながる取り組みが実現されることを期待しています。